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288:品川くじら 7/4 23:10
第2回葉鍵レズリング(85)
愛佳はマットに片手を付き、上半身を支えながら片手で胸を押さえて苦しそうに呼吸している。
どうやら過呼吸を引き起こしたらしい。しかし、あかりは休む間も与えず、愛佳を押し倒しにいく。
が、その時、前半戦終了を知らせるゴングが鳴り渡った。
赤、青それぞれのコーナーに引き上げていく愛佳とあかり。
愛佳は赤コーナーに控えている由真から胸の辺りを指差しながらジェスチャーで合図され、
初めて先程奪い取られたブラジャーを拾い忘れた事に気付き、わざわざ取りに戻るほど混乱していた。
佐藤「北川さん、前半戦をどうご覧になりますか?」
北川「青コーナー、智子・あかり組には隠された作戦があると思いますね。少しづつ確実に
相手にダメージを蓄積させて、後半戦の一押しで勝負をつける事を狙っているように見えますが。」
佐藤「だとすると愛佳・由真組には勝ち目が薄いのではないでしょうか?」
北川「ただ、レズリングの場合、精神的要素や一発逆転もありますから一概にそうも言えないでしょう。」
佐藤「リングサイド実況の九品仏さ〜ん!赤、青それぞれのコーナーへの取材お願いしま〜す!!」
大志「了解した。今、我輩は赤コーナー、愛佳・由真組の元へ向かっている。おや?赤コーナーに
誰か来客のようだぞ?車椅子に乗った少女だ。誰かの関係者なのか?」
車椅子の少女こそ小牧郁乃、長期入院中の愛佳の妹である。
郁乃「姉貴〜、あの神岸って人の言葉に耳を傾けちゃダメだ。最初から精神的に動揺させる事を
狙った作戦なんだからな。」さすが数々の釣りに鍛えられたネットユーザー、言葉の裏を疑う。
愛佳「で、でも折角の気遣いを疑って掛かるなんて失礼じゃないのかなぁ・・・」
由真「いや、郁乃ちゃんの言う通りだと思う。私も他人には知られてない筈の本名で呼ばれて
気が動転した隙を突かれた。まさかあの人がセバスチャンの爺ちゃんを知ってたなんて思いもしなかったから・・・。」
(86)へ続く
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