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112:品川くじら 4/18 2:50
北の街の地獄変(34)
秋子の言葉に安心したのか、涙を流していた栞に笑顔が戻る。
「女王様...」少女は女の腹部に抱きついて胸に顔を埋め、喜びを表す。
「全てを知られてしまったのだから、栞ちゃんは私だけのものになりなさい.....」
女は少女の髪をいとおしむように愛撫する。
それは自殺までも考えていた少女にとって天上から響く福音の様な言葉だった。
「...はい、私は女王様のものです.....」服従を誓う言葉が自然に口を出る。
誓いに応えるかの如く、体勢を変えて少女と顔の高さを揃えた女は、華奢(きゃしゃ)な
肩を抱いて少女と顔を近づけ、再び唇を重ねた。
熱い吐息と同時に柔らかな舌が口の中に押し入ってくる。
栞も求めに応じて顔の角度を変え、舌を出して秋子の舌に絡める。
異臭の立ち込める中で女同士の濃厚なキスが続く。
愛に酔う少女の蕩(とろ)けるような瞳は、焦点を定めず宙を泳ぐ。
(...いい.....私、今まで何を考えて生きてたんだろう...これが私の求めていたものなんだ...)
淫蕩な計算を胸に秘めた女は流し目で少女のうなじ辺りを眺めながら舌の感触を楽しむ。
(まだ荒削りだけど、凄い可能性を持った娘だわ・・・どう誘導しようかしら・・・。)
ようやくキスを終えた2人は排泄物を処理してトイレを出、応接間に戻った。
秋子はソファーの近くに裸のままの栞を立たせると背後から抱きしめて肉体をまさぐった。
「栞ちゃん、あなたの裸身は美しいわ・・・まるで白い瀬戸物みたいに・・・」
「...抱いて.....抱いて下さい.....女王様.....」少女の白い肌は背徳の愛に燃えるかの如く
ほのかな紅色に変わる。
(35)へ続く

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